医学部再受験の隠れ家

長年の受験勉強の末、30代前半で地方中堅国公立医学部に合格しました。

数学で使った参考書

勉強法の第一弾として、数学について書いていきたいと思います。

 

各科目について色々と述べたいことはありますが、まずは手っ取り早く掴みのいいテーマである使った参考書と評価についてザックリと述べていきたいと思います。使って後悔したものも含めここでは紹介していきます。使った本が多く、それぞれについて批評していくとかなり多くなってしまうので今回はメインとサブを一通り紹介して、詳細はまた後で詳しく書いていこうと思います。

また前提として、僕が勉強を始める前の成績として数学に関しては当時のセンター形式でⅠA60~70点、ⅡB50~60点、Ⅲはほぼゼロかそれに近い程度という所からスタートしました。

 

 

まず僕が使ったのは黄色チャートです。ⅠA~Ⅲまですべて使いました。


使用法としては重要例題も含めた例題のみを徹底的にやることを目標にしてました。ただⅡBまでは下地がある程度あったのでそのまま使いましたが、Ⅲに関してはほぼゼロからだったので教科書やこれでわかる数学Ⅲなどを併用し、基本の理解から勉強しました。
一年目では一通りⅢまで終わったのが12月頃だったかと思いますが、完全にはマスターしきれなったと記憶しています。
二年目以降も途中まではこれをメインで繰り返し、全統記述が~64、マーク模試が大体150~170/200で安定するようになりました。

 

 

 

次に使ったのは評判の高い一対一対応です。こちらもⅠ~Ⅲまですべて使いました。

青チャートなどと比較しましたが、当時は評価も高く、これならやりこめば医学部に最低限届くだろうということで心中するつもりでやりこみました。本の質は悪くないと思いますが、
結論からいうとこれが大失敗で、成績はほとんど上がりませんでした。
この参考書については使っている人や検討している人も多いかと思うので、特に後でしっかり取り上げようと思います。

 

 

一対一に挫折し青チャートに。黄チャの後に使うことに賛否があるかと思いますが、住み分けは結構出来ていると思います。

結果からいうとこれが功を奏しました。特に比較的苦手だったAとBとⅢの重要例題をメインに取り組み、出来なかった所や曖昧な部分にはマーカーを引き、7~8回くらいは見直して記憶に定着させました。
偏差値65を超えていても過去問が難しく感じていたのですが、これをしてから手ごたえを感じるようになりました。
偏差値65~67→過去問への橋渡しとしてうまく機能したように思います。

 

 

 

過去問は志望大学のものを20年近く解きました。

過去問研究は本当に本当に大事です。各大学に特徴があり、過去問を20年分くらい解くとかなり傾向が分かってきて、何が足りなくて何をすべきなのかが明確になります。

 

センターの過去問も15年分くらいを何回も解きました。共通テストにも十分使えると思います。

駿台や河合のセンター、共通テスト模試問題集も毎年やりました。

 

 

しっかりとやりこんだメインの参考書はこれくらいになります。

最終的にはセンターや共通テストで170~180、全統記述で68くらい、自分の受けた二次試験では得意ではないけど足を引っ張らない程度にはなりました。

 

これ以外にも色々な参考書を大量にをつまみ食いしてきたので(笑)、サブテキストとして簡単に紹介したいと思います。主にメインの補完として使いました。独断と偏見で評価して分類します。これ以外にも買った参考書はありますが、ある程度使ったものを中心に書いていきます。

 

・良かったもの

標準問題精講:Ⅲのみ。青チャで不安がある所を20題くらいピックアップして使用。

フォーカスゴールド:青チャは前から持っていましたが、ラスト一年にこちらも購入。 ほとんど使いませんでしたが内容は良く、青チャの補完として何問か参考に眺めてました。

受かる計算ⅠAⅡB、Ⅲ:分量が多いので全部やるのは逆に非効率かもしれませんが、計算テクニックは素晴らしいです

 

・まあまあなもの

医学部攻略の数学:数問を参考程度に眺めた程度。僕には難しすぎました。

入試の核心標準編:気になる分野を一回解きました。網羅性に不安があるが質はよい。

新数学スタンダード演習Ⅲ:7割くらいを一回解きました。前半と後半で難易度にギャップがある印象です。個人的には後半の融合問題以外は青チャ重要例題でカバーできるかと思います。

標準問題精講 分野別 確率:前半は2~3週、後半は一週しました。解説も良いと思いますが分量は多く、青チャなどで解らなかった所や足りない部分を数問ピックアップして使えばよかったかもしれません。

理系数学のプラチカⅠAⅡB:黄チャの後に取り組みましたが力不足で解けませんでした。青チャ重要例題がしっかりと身についてからくらいがいいかもしれません。

 

・個人的に合わなかったもの

はっと目覚める確率:個人的には合いませんでした。

やさしい理系数学:解説が簡潔なのが独学には少し厳しかったです。

 

 

今回は掴みとして使った参考書をさらっと紹介しましたが、本当に大事なのはその使い方やアプローチになります。仮に同じ人が二人いて一口に「使った」と言ってもその内容には本当に大きな差があることがあります(長年勉強していると使い方の差というのは本当に大きいと実感します)。この辺はまた別の機会があれば深堀したいと思います。

 

最後に少し現実的なことを言いますが、入試科目の中で数学、英語、国語に関して言えば才能や小中学校の環境の差というのは結構あります。才能については思う所があるのですが、今回でいえば数学も才能や環境よって使う参考書や戦略が大きく変わってくると思います。

特に数学や国語は人によっては鬼門な科目で、合否を大きく左右します。今回はあくまで僕が使った参考書というテーマでしたが、勉強の考え方というテーマも絡めて今後もお話していけたらと思います。

 

 

数学については以上になります。
長文にお付き合いただきありがとうございました。