受験の反省点・数学①
お疲れ様です。
今回は再受験で6年以上かけて地方国公立医学部に合格した僕がその受験を振り返り、各科目のついて①やって良かったこと、②悪かった点、③今ならこうする、という流れで書いていきます。
今現在勉強に励まれている方の参考に少しでもなれば幸いです。
初回は数学です。過去記事にスタート時の学力やどんな参考書を使っていたかも書いていますので、そちらも併せてご覧いただければと思います。
①やって良かったこと
・黄チャート例題をしっかりと仕上げた
・青チャートの重要例題を仕上げた
・過去問を20年分解いた
黄チャートの例題を満遍なく出来るようにしたことで、偏差値(全統記述)が大体63~66くらいになり、センター試験も安定して大体8割以上取れるようになりました。いきなり青チャートを勧める方もいらっしゃいますが、志望校が高いからといって初めから難しい問題を解き進めていけるわけではありません。黄チャートは青チャートと比べ、同じテーマの問題でもよりシンプルな問題を載せており解説も親切ですし、問題も青チャートより無駄が少ないです。偏差値が60未満の方はこちらから入ったほうが学力を伸ばす上での時間効率が圧倒的に違うと思います。
ですが黄色チャートの例題をマスターしても、医学部などの実際の二次試験で合格点を取るのは難しかったです。紆余曲折ありましたが、最終的に青チャートの重要例題をしっかりと理解した上で何度も繰り返したことで、過去問の数学がかなり見えるようになりました。このレベルをしっかりモノに出来るかどうかが医学部の数学において勝負の分かれ道だと思います。
一方で青チャート単体だけでは理解しにくい問題があったのも事実です。その場合は標準問題精講や一対一対応の演習、医学部攻略の数学などで同じテーマのものを参考にして、その問題への理解を深めました。また志望大学のレベルや傾向的にほぼ出題されないだろうという一部の問題は飛ばしながら使用しました。
最後に過去問で、これもかなり効果がありました。20年分解いていると問題の傾向や計算の量なども肌感覚でわかってきますし、似たような問題も結構出ていることに気が付きます。合格した年ではなかったのですが、一問ほぼピンポイントで僕の出題予想が当たった年もありました。
②悪かった点
・一対一対応の演習という問題集が合わなかったのに使い続けた
・〇〇をやれば偏差値70!みたいな言葉に踊らされた
・志望大学を早めに決定しなかった
過去記事でも書きましたが、黄チャートが終わった段階で一対一対応の演習という問題集に手を出し、演習問題も含め計6冊を2~4、5周しました。これが結果として最大の過ちでした。一向に身につかず、むしろ時間が経つにつれ黄チャートの内容を忘れてしまうといったという事態に陥りました。振り返ってなぜダメだったかを考えると、
1、解説が独特である
2、演習問題までやらないと学べない解法も多く、本は薄いが問題数はかなり多い
3、考えるのではなく解法を覚えるのが目的だったがそれにしては問題の難易度が高い
というのが主な理由だと思います。確かに問題の質は良く、難関大学合格者に勧められることも多い本書ですが、統計的に見て極めて高い数学的センスと記憶力が無いと使いこなすのは難しいと思います。これを使ったから成績が伸びたのではなく、どんな問題集をやっても伸びるような人達が使って成績が伸びた、という感じがします。
思い返すと現役時から数えてこれをメインに使っていた友人を合計7~8人程度見てきて、その殆どは数学の偏差値が60程度から取り組んでいましたが、この本のおかげで成績が伸びた人は僕含め一人もいませんでした。使っちゃダメとは言いませんが、メインで使うのはかなりのリスクがあるという認識は必要だと思います。何かのレビューで合格者の何倍もの数の不合格者を生み出したという評価を見たことがありますが、本当にその通りだと思います。
ただし後で述べますが、サブとして使用するならそこまで悪くない問題集だとは思います。
また一対一対応の話にも被るのですが、様々なブログや動画に影響されて多くのレベルの高い参考書に手を出してしまったことも反省点です。これをやりこめば偏差値○○!という言葉は不安な受験に対して大きな安心感を与えてくれます。
ですがまず見つめなければならないのは自分自身の経験や学力です。逆算思考も大切ですが、今の課題をしっかりと把握して、足りない所を見つけながら補強していく順算型の思考が足りなかったというのが反省点の二つ目です。
最後の反省点としては、志望校を早くに絞り込めなかったことです。他の理系科目にも言えますが、受験する大学によって必要な学力は大分異なります。例えば単科医科大→普通の地方国立医学部と途中で変更した場合、試験問題的に無駄になってしまう内容も多いです。どの大学を受けても大丈夫といった学力を身に付けようとすると東大レベルの学力が必要になります。医学部合格を最優先にするのであれば、第二、第三希望の大学を試験問題の難易度が大きく変わらない所に設定することをオススメします。
少し長くなってしまったので、③今ならこうする は次の記事で書きたいと思います。
合格した年の二次試験の得点について(点数開示無し)
お疲れ様です。
今回は6年以上かけて30代前半で再受験で地方国公立医学部に合格した僕が二次試験でどれだけ得点出来たのかについてお話していきます。なお正確な点数を書くと配点から簡単に大学が特定されてしまうため、一応得点比率という形で公表します。
では早速書いていきます。
英語 64,5%
数学 66,7%
物理 80,5%
化学 69,3%
基本的に全学部共通試験になるので(一部例外はあります)、問題自体の難易度は特別難しい訳ではないです。
数学で大問一つが喉まで出かかったけど結局解けなくて、休憩時間でトイレに行っている時に思い出したという出来事があり、終わった直後は落ちたと思ってました。その他に関しては大体そんなものかといった点数ですが、化学は75%くらい取れていてる感触はあったので少し低く感じました。
正確な値はわかりませんが、周りの様子を聞くと数学と英語は合格者平均(多分どちらも70%くらい)よりやや下、理科は大体平均くらいといった感じです。
上位で合格する層の人たちはやはり凄くて、数学が満点だったり英語が9割くらい取れていたという話もちらほら聞きました。ただ過半数以上の人はやはりバランス良く得点して合格しているかと思います。
英語か数学が飛び抜けて出来る人は断然有利だなとは思いますが、ここら辺は才能や環境(帰国子女など)が必要な話になってくるので、真似をするのは注意が必要です。突出して出来る人は特別な努力して成績を上げたというより、普通に学校や塾の授業を聞いて普通に偏差値70を超えてくるような人たちで、一緒に授業を聞いていても頭の作りが違うなと感じます。
最後はやや話が逸れましたが、今回のブログは以上になります。
配点を公表せずに申し訳ありませんが、過去の記事で使用した参考書についても上げておりますので、その結果としてこんな得点なんだ、という程度でも参考になれば幸いです。
合格した年の共通テストの点数
お疲れ様です。
今回は6年以上かけて再受験で地方国公立医学部に合格した僕が、合格した年に受けた共通テストの点数とその所感についてお話します。
まず早速ですが、実際の点数を公開します。共通テストの成績開示はしなかったのですが、二次試験の開示時にその得点も記入されていたので正確な点数になります。また理科と公民については得点調整後の点になります。()内は目標点で、例年のセンター試験の難易度を基準にしています。準備としてはそこそこ順調だったと思います。
倫理 97(90)
国語 136(160)
英語
R 88(95)
L 80(80)
数学
ⅠA 86(90)
ⅡB 87(90)
物理 94(95)
化学 82(90)
合計 754,8(790)/900 (英語は受験した大学の傾斜に換算)
得点率 83,9%
初めての共通テストだったので、受験直後はこれがいいのか悪いのかよくわかりませんでした。
国語の古文が時間をかけたのに19点だったことに加え、数学ⅡBの選択問題を途中で変えたりして少し時間が足りなかったことが残念でしたが、倫理のおかげで何とか勝負できる点数で耐えたかな、といったところです。
主に国語が原因で医学部受験生としては低い点数ではありますが、二次では英数理の勝負になりますので気持ちを切り替えることは出来ました。
よく医学部ではセンターや共通テストで9割必要あるいは9割目指せという話を聞きますし、実際に私もそう思います。しかし安定して満点近くを取れるほどの得意科目があるわけでは無く、且つ私の国語のように圧倒的苦手科目がある場合には結構難しいのが現実だと思います。
ですが各予備校が出しているボーダー付近が取れれば実際は二次試験での挽回も十分に可能ですし、実際に大学の友人でもこれより低い点数だった人は何人かいました。自分の得意不得意がハッキリしている場合は、それに合わせて戦略を練るのも一つの手だと思います。
とはいえ二次試験がよほど得意という訳でなければ、やはりボーダー付近の得点は最低でも無いと直前のメンタルも含め厳しい戦いになることは間違いありません。勿論受験する大学によって大きく異なりますが、今年度のレベルであれば最低でも780点くらいは目標にしたほうがいいと思います。共通テストは人によっては軽く見られるかもしれませんが、油断せずしっかりと対策し、出来るだけ高得点を目指しましょう。
面接対策でやったこと
前回までで僕が実際に使った参考書の紹介は終わりましたが、今回は面接対策で僕が実際にやったことについてお話していきます。
現役生や普通の浪人生ではそこまでかもしれませんが、再受験生にとっては少し気になるテーマです。というか現実的に考えれば再受験生は面接点でハンデが少ない大学を考えると思いますし、少しどころでは無いかもしれません。
勿論僕も再受験に不寛容と言われる所は避け、面接点も考慮した上で志望校を選びました。
まず各大学の面接の内容の確認や一般的な対策として、以下の本を参照しました。私の受けた大学の面接では医学的な内容な聞かれない傾向にあったので、そういった部分はこの本に書いていることをさらっと流し読みした程度で終わりました。
ここからはその他の対策です。
私は受験中に30を超えました。加えて過去に正社員歴もなく、受験が長引いてしまったこともあり履歴書はボロボロでした。また過去に面接で大量失点した経験もあったので(この時は準備不足というのもありました)、合格した年は徹底的に対策しました。面接は就活と捉え、むしろ面接点で稼ぐんだくらいの意気込みで臨みました。
以下に具体的にやったことを列挙します。当たり前のことも多くあると思いますが、勉強で忙しい受験生にはなかなか手が回らない所もあるかもしれません。
①身だしなみを整える(社会人として当り前のことは外さない)
・頭髪は清潔感を重視し短めに。場合によっては適度にワックスも。
・ここ数年で体型が少し変化したため、スーツや靴を新調
・ハンカチやネクタイも常識的なものを用意
・眉毛も整え、髭のそり残しにも注意
②話す内容を徹底的に推敲。以下のことはこれで落ちたら仕方ない、くらいに準備しました。
・志望動機(特に重要)
・なぜその大学か(特に重要)
・卒業後の進路
・受験が長引いた理由
・アドミッションポリシーと自分の特性
・これまでのキャリアや課外活動の経験と、それが今後どう生きるか
・その都道府県が医療に対して抱える課題とその対策
・自分を合格させることのメリット(個人的には重要)
・自己アピール
・その他尊敬する人、読んだ本、気になるニュース、学生になったらしたいこと、なぜ看護では無いのか、といった定番の質問への回答とそれが医学にどう関わっているか
③発言中のしぐさや挨拶、立ち振る舞いなどの所作
・相手の目をみてしっかりと話す。
・変な手グセ等があれば直す。
・会話のキャッチボールを意識
・質問に対しては自分の言葉に情熱を加えて返答する。
・時間を指定された場合はそれを超えすぎないように気を付ける。
ざっくりと言えばこれくらいです。また②の志望動機などの構成については以下の動画が参考なりました。
面接は各大学でチェックポイントのようなものはあるかと思いますが、正直なところ面接官の当たり等の運も要素も大きいと感じます。僕も入学後の周りの話を聞くと、受かった年は面接官に恵まれたなという気がしました。ただこれに関してはコントロール出来ないところなので、あまり頭を悩ませず、淡々と自分に出来る準備に集中したほうがいいと思います。
圧倒的な学力があったり特定の大学に強い希望がある場合を除いて、再受験生に関しては基本的には寛容と呼ばれているところを目指すのが一般的だと思います。その場合でも履歴書に不安があったり、段階的に点数が与えられる大学を受験する場合には、面接も一つの科目として捉えて出来る限りの準備をしほうが無難かなと感じます。
面接に関しては以上になります。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。
倫政で使った参考書
僕が受験時代に倫理・政治経済で使った参考書を紹介します。中には個人的にオススメできないものも含まれているかもしれませんが、推薦参考書はまた別の機会に譲るとして、ここでは実際に使ったものについて紹介します。
まず前提として、僕は再受験をする前にMarch関関同立レベルの文系を卒業しています。政治経済は現役時、倫理は私文入学前の浪人時にやりました。現役時の政治経済はセンターで60点、浪人後の倫理では80点でした。再受験時は倫理と政治経済共に3割程度は覚えていたところからのスタートだったと思います。
まずは政治経済から。
始めは理解からと思いこの本から入りました。ただこの本は改訂される時に著者が変更されることがあり、その場合は中身もかなり変わる場合があるので、僕が使ったものと違っている場合があります。
ただこの本は結構分厚く、個人的にはあまり合いませんでした。
問題集はこれを使いました。
一年目は上記二冊を使いましたが、あまりやりこむことが出来ず、センターの政経分野は6割くらいしか取れませんでした。
そこで手を出したのが次の本です。
非常にいい本です。二冊目を買うほどボロボロになるまでやり込み、まとめのページと問題、別冊の一問一答すべてを丸暗記しました。これをやってからセンターで8割以上が安定して取れるようになりました。
他にも購入したものはありますが、政治経済のメインテキストはこの集中講義と上記のマーク式基礎問題集の二冊で完結しました。過去問に関しては、政治経済の場合は過去問が古いと効果が薄かったり法律が変わっていたりするので、毎年3年程度しかやりませんでした。ただ上記の二冊には過去問が多く含まれているので、年数に換算すると10年分以上は解き込んだと思います。
上記二冊を繰り返し、最終的には本番の倫政の政経分野で37~45/50点くらいの成績に落ち着きました。
結構勉強したつもりでしたが、受かった年は倫理で受けられるところを受験したので結局政治経済は使いませんでした。政経は高得点がそこそこ難しい科目なので、受験する大学で必要で無いならば倫理のほうがいいかもしれません。
続いて倫理に参ります。
私文入学前の浪人時に使っていた、「面白いほど~」を復習しました。ただ僕が使っていた時と著者は変わっていました。僕が復習したのは蔭山さんが書いていた時のものです。
今だとこちらがあるみたいです(僕はこれは使ってません)。
倫理の問題集は政経と同じくこれを使いました。
過去問を分野別に編集したものです。必要十分が揃っています。
この問題集を完璧にしたら40/50点程度が安定してとれるようになりました。
ただ公民に関して言えば、数年に一度どの科目でも非常に難しい問題が出題されることがあります。倫理もそういった年があり、そうなると一気に7割を切る可能性も出てきます。僕は主要三科目がどれも確実に高得点が取れるほど実力が無かったので、公民でこけると受験が終わってしまいます。したがって倫理に関しては難化してもいいように、もう少し深堀りして勉強しました。
マーク式基礎問題集が終わってから上記二冊に取り組みました。
特に一問一答はほぼ完ぺきにしました。これで倫理は本番で9割近く得点出来るようになりました。
途中で述べたように、受かった年は共通テストを倫理で受験しました。この年は倫理がやや簡単だったので、97点(間違えたのはマークミスのみ)という会心の出来でした。
しかし政経や現社との平均点の差を見るに、共通テストの倫理は今後難しくなっていくことが予想されます。センターから共通テストに変わり、試験側は知識よりその使い方を問う!みたいなことを言っていますが、それは嘘だと思ったほうがいいです。過去にも同じようなことを言っていたことがありましたが、むしろそれまで出なかった細かい用語が増えた印象さえあります。
とはいえ政経や現社に比べると、倫理のほうが難化した時への対策はしやすいように思えます。特に公民で高得点を狙いたい方は、倫理に関してはやや細かい用語もしっかりと理解・暗記をしておくことをオススメします。
倫政で使った参考書の紹介は以上になります。
古文漢文で使った参考書
僕が受験時代に古文と漢文で使った参考書を紹介します。国語でまとめようと思ったのですが、古典と現代文は全く別の科目という感じなので、別々に紹介します。中には個人的にオススメできないものも含まれているかもしれませんが、推薦参考書はまた別の機会に譲るとして、ここでは実際に使ったものについて紹介します。
まず前提として、僕は再受験する前にMarch関関同立レベルの文系を卒業しています。ですが国語は一番苦手な科目でした。医学部受験に関し、一番足を引っ張ったのがこの科目です。センター試験では100点前後くらいからスタートし、最終的には模試では130~160、本番では140前後で安定してしまいました。
また現代文、古文漢文と成績が安定していたものはあまり無く、特に古文漢文に関しては色々な勉強法を参考にし、単語と文法を一通り押さえて過去問演習を積んでも成績はなかなか上昇しないまま受験を終えました。
国語については色々思う所がありますが、ここでは他の科目同様とりあえず使った参考書を簡潔に述べていきたいと思います。
まずは古文からです。
単語帳からいきます。
古文単語はゴロゴを使うか否かは人によって好みが分かれます。僕はとにかく古文単語を覚えるのが苦痛で、覚えるスピードも極端に遅かったので使用しました。ゴロで覚えると使える知識にならない!という人がいますが、少なくとも僕はそうは思いません。覚えたもの勝ちだと思いますし、実際解いていてゴロを介したから理解が出来なかったということは僕に関してはありませんでした。むしろスラスラ意味が出てきて非常に助かりました。覚えやすさと単語数を考慮すればメリットが大きい単語帳だと思います。
下二冊はゴロゴの補完として使いました。特に見て読んで覚える315は良書だと思いますが、ゴロゴから入らなかったら覚えるのが苦痛だったとは思います。
文法です。正直めちゃくちゃ苦労しました。
ハンドブックの方はボロボロになって二冊目を買うほどやり込みました。気合いで丸暗記しました。
画像はありませんが、理解のためにスタディサプリの文法の講座も一通りやりました。
続いて読解問題集です。
上記を一通り解きました。特に古文上達では基礎編の30題(古文上達基礎編という参考書があり紛らわしいのですが、上記の読解と演習56の中の基礎編です)を、一読してすぐ意味が出てこなかった単語や助詞、助動詞にマーカーを引くなどして徹底的に読み込みました。文法で覚えたことを実際の読解(解釈)に生かすことを意識しました。
古文において主語を把握するのは非常に重要です。以下の本が参考になりました。
全て読むというよりは参考になるところだけをピックアップして何度も読みました。
古文常識もやりました。
これも結構読み込んだ記憶があります。
漫画ですがこちらも読みました。息抜きにもなるし、古文の世界にすこし親近感が湧きました。
そして過去問です。15年分くらいは繰り返し解きました。
やはり過去問を繰り返した時が一番得点力が上がったような気がしました。僕は少し疎かにしてしまいましたが、現代文と同様に選択肢の作り方なども自分で研究するもの効果的かと思います。
他にも買った参考書はありますが、主に使ったものだけを書きました。今回はざっくり使ったものだけ紹介しましたが、使い方などについてはまた記事にしたいと思います。
ちなみに満点を取った年もありますが、受かった年は25分/80分かけて19点でした。泣きそうになりました。
続いて漢文に移ります。
漢文はやれば出来ると言われがちですが、苦手な僕からすればセンターや共通テストの漢文は普通に難しいです。
かなり勉強しても30点くらいの年も全然ありました。
句法を覚えて過去問演習で満点狙える!というようなおそらく大半の受験生にとって再現性が低い言葉には騙されずにしっかり対策しましょう。
というわけで句法で使ったものからいきます。
評判は結構いいみたいですが、一部才能や基礎学力が高い受験生を抜かせば、これだけでは共通テストで点は取れません。
というか共通テスト側がこういったもので簡単に対策出来ないような問題を作ってくるといった印象があります。これは古文や現代文の一部参考書にも言えます。
というわけで以下の本も追加しました。
結局これを受験が終わるまで使い続けました。句法だけでなく、単語や背景なども繰り返し読み込みました。軽視している人も多いですが、漢文においては単語の勉強も必須です。僕はここに乗っている単語はすべて覚えました。大変でした……。
読解問題集です。句法と単語を覚えた後に一日一題くらいずつ解きました。
ここでも最優先したのは過去問です。
長年やっていると過去問だけだと飽きてきてしまいます。
これは後半に過去のセンター試験の句法問題がまとめて乗っているので確認に使いやすかったです。ただ過去問をやってからのほうがいいと思います。
これもオーソドックスですがよい問題集です。
全問解いて、本文を4~5周ほど読みこみました。これくらいやると流石に漢文に対して抵抗は少なくなりました。ただ問題はあまりいいとは言えず、もしこれから手をだすらな個人的には河合塾から出ている次の本のほうがオススメです。
ただ僕は漢文道場を使っていたのでこちらはあまりやりませんでした。
ここまでやっても本番の漢文は平均6~7割でした。2021年の共通テストはここ数年の中では個人的には少し簡単に感じ、運もありましたが満点でした。
漢文に関して僕が言いたいのは、今現在出来るようになっていない人はとにかく甘くみないほうがいいですよ、ということです。
高学歴YouTuberや塾予備校関係者でも漢文は簡単という人は多くいますし、実際に僕も友人で簡単に高得点を取る人は複数人見たことはあります。ですが統計的に見れば一ヵ月程度勉強しただけで満点近く取れる人は極めて少数です。受験生全体でいえば1割にも満たないというのが私の体感です。
漢文は言われているよりずっと難しい科目です。僕がやった量は人によっては少し多く感じるかもしれませんが、今現在高得点が安定して取れるという方以外は甘い言葉に騙されず、なるべく早くから始めてしっかり対策していただきたいです。
現代文で使った参考書
僕が受験時代に現代文で使った参考書を紹介します。国語でまとめようと思ったのですが、古典と現代文は全く別の科目という感じなので、別々に紹介します。中には個人的にオススメできないものも含まれているかもしれませんが、推薦参考書はまた別の機会に譲るとして、ここでは実際に使ったものについて紹介します。
まず前提として、僕は再受験する前にMarch関関同立レベルの文系を卒業しています。ですが国語は一番苦手な科目でした。医学部受験に関し、一番足を引っ張ったのがこの科目です。センター試験では100点前後くらいからスタートし、最終的には模試では130~160、本番では140前後で安定してしまいました。
また現代文、古文漢文と成績が安定していたものはあまり無く、特に古文漢文に関しては色々な勉強法を参考にし、単語と文法を一通り押さえて過去問演習を積んでも成績はなかなか上昇しないまま受験を終えました。
国語については色々思う所がありますが、ここでは他の科目同様とりあえず使った参考書を簡潔に述べていきたいと思います。
いきなりですが、正直現代文に関しては過去問研究が一番だと思います。まずは解けなかった問題に関してはいきなり解答を見るのではなく、徹底的に考えて自分なりになぜそれが正解なのかを導きだしてみるというやり方をしました。大問一題に2時間以上考えたこともありました。これを5年分くらいしたら現代文が50点→65~80点くらいになりました。
ちなみに国語の過去問は河合塾のものが圧倒的にオススメです。解説が他の出版社さんのものより優れています。
ゴロゴ現代文は主に読み方を、新技術は解き方を学びました。
どちらも全部とは言いませんが役に立ちそうな所は何度も見直しました。
評判が良かったので購入しました。内容はとてもよく、一読の価値はあります。読み方も解き方も参考になるものばかりです。
現代文のテーマの把握というのは思った以上に重要です。同じテーマが出なくても似たような論調のものは多くありますし、多くのテーマについて勉強していくと現代文そものもについての展開の仕方もわかってきます。評論の点を安定させるのに必要な要素の一つだと思います。
漢字も毎回一、二問くらいは落としており、対策が出来る分野なので勉強しました。
手はあまり動かさず、カタカナを見て思い出せないものを中心に何度も見直しました。ただし時間の関係上、前半の800個くらいまでしか取り組めませんでした。
主に使ったものはこれくらいになります。大きく役に立ったのはやはり過去問で、あとはここでは詳しく述べませんが倫理の勉強が意外に現代文に反映されたかなと感じています。理系脳の方が現代文が苦手な理由の一つに、歴史上の出来事やその時代の考え方と思想、そしてその背景といった社会科学的な見方の経験が浅いことがあるのではないかと個人的に思っています。倫理では各時代の重要な考え方をまとめてくれており、またやや難しい思想についても触れることが出来るので、特に思想系の文章が読みやすくなったという実感がありました。
色々述べましたが最終的に現代文は評論、小説合わせて70~80に落ち着きました。どちらもそれぞれ単体でみれば本番で満点をとったことがありますが、なかなか合計点では伸びてくれませんでした。
とりあえず現代文は以上にして、次回は古文漢文の参考書を書いていきたいと思います。