医学部再受験の隠れ家

長年の受験勉強の末、30代前半で地方中堅国公立医学部に合格しました。

古文漢文で使った参考書

僕が受験時代に古文と漢文で使った参考書を紹介します。国語でまとめようと思ったのですが、古典と現代文は全く別の科目という感じなので、別々に紹介します。中には個人的にオススメできないものも含まれているかもしれませんが、推薦参考書はまた別の機会に譲るとして、ここでは実際に使ったものについて紹介します。

 

まず前提として、僕は再受験する前にMarch関関同立レベルの文系を卒業しています。ですが国語は一番苦手な科目でした。医学部受験に関し、一番足を引っ張ったのがこの科目です。センター試験では100点前後くらいからスタートし、最終的には模試では130~160、本番では140前後で安定してしまいました。

 

また現代文、古文漢文と成績が安定していたものはあまり無く、特に古文漢文に関しては色々な勉強法を参考にし、単語と文法を一通り押さえて過去問演習を積んでも成績はなかなか上昇しないまま受験を終えました。

 

国語については色々思う所がありますが、ここでは他の科目同様とりあえず使った参考書を簡潔に述べていきたいと思います。

 

 

 

まずは古文からです。 

単語帳からいきます。

古文単語はゴロゴを使うか否かは人によって好みが分かれます。僕はとにかく古文単語を覚えるのが苦痛で、覚えるスピードも極端に遅かったので使用しました。ゴロで覚えると使える知識にならない!という人がいますが、少なくとも僕はそうは思いません。覚えたもの勝ちだと思いますし、実際解いていてゴロを介したから理解が出来なかったということは僕に関してはありませんでした。むしろスラスラ意味が出てきて非常に助かりました。覚えやすさと単語数を考慮すればメリットが大きい単語帳だと思います。
下二冊はゴロゴの補完として使いました。特に見て読んで覚える315は良書だと思いますが、ゴロゴから入らなかったら覚えるのが苦痛だったとは思います。

 

 

文法です。正直めちゃくちゃ苦労しました。

ハンドブックの方はボロボロになって二冊目を買うほどやり込みました。気合いで丸暗記しました。

 

画像はありませんが、理解のためにスタディサプリの文法の講座も一通りやりました。

 

 

 

続いて読解問題集です。

上記を一通り解きました。特に古文上達では基礎編の30題(古文上達基礎編という参考書があり紛らわしいのですが、上記の読解と演習56の中の基礎編です)を、一読してすぐ意味が出てこなかった単語や助詞、助動詞にマーカーを引くなどして徹底的に読み込みました。文法で覚えたことを実際の読解(解釈)に生かすことを意識しました。

 

 

 

古文において主語を把握するのは非常に重要です。以下の本が参考になりました。

全て読むというよりは参考になるところだけをピックアップして何度も読みました。

 

 

古文常識もやりました。

これも結構読み込んだ記憶があります。

 

漫画ですがこちらも読みました。息抜きにもなるし、古文の世界にすこし親近感が湧きました。

 

 

 

 

そして過去問です。15年分くらいは繰り返し解きました。

やはり過去問を繰り返した時が一番得点力が上がったような気がしました。僕は少し疎かにしてしまいましたが、現代文と同様に選択肢の作り方なども自分で研究するもの効果的かと思います。

 

 

他にも買った参考書はありますが、主に使ったものだけを書きました。今回はざっくり使ったものだけ紹介しましたが、使い方などについてはまた記事にしたいと思います。

 

ちなみに満点を取った年もありますが、受かった年は25分/80分かけて19点でした。泣きそうになりました。

 

 

 

 

続いて漢文に移ります。

 

漢文はやれば出来ると言われがちですが、苦手な僕からすればセンターや共通テストの漢文は普通に難しいです。
かなり勉強しても30点くらいの年も全然ありました。
句法を覚えて過去問演習で満点狙える!というようなおそらく大半の受験生にとって再現性が低い言葉には騙されずにしっかり対策しましょう。

 

 

 

というわけで句法で使ったものからいきます。

評判は結構いいみたいですが、一部才能や基礎学力が高い受験生を抜かせば、これだけでは共通テストで点は取れません。

というか共通テスト側がこういったもので簡単に対策出来ないような問題を作ってくるといった印象があります。これは古文や現代文の一部参考書にも言えます。

 

 

というわけで以下の本も追加しました。

結局これを受験が終わるまで使い続けました。句法だけでなく、単語や背景なども繰り返し読み込みました。軽視している人も多いですが、漢文においては単語の勉強も必須です。僕はここに乗っている単語はすべて覚えました。大変でした……。

 

 

読解問題集です。句法と単語を覚えた後に一日一題くらいずつ解きました。

ここでも最優先したのは過去問です。

 

 

長年やっていると過去問だけだと飽きてきてしまいます。

これは後半に過去のセンター試験の句法問題がまとめて乗っているので確認に使いやすかったです。ただ過去問をやってからのほうがいいと思います。

 

これもオーソドックスですがよい問題集です。

 

全問解いて、本文を4~5周ほど読みこみました。これくらいやると流石に漢文に対して抵抗は少なくなりました。ただ問題はあまりいいとは言えず、もしこれから手をだすらな個人的には河合塾から出ている次の本のほうがオススメです。

 

ただ僕は漢文道場を使っていたのでこちらはあまりやりませんでした。

 

 

ここまでやっても本番の漢文は平均6~7割でした。2021年の共通テストはここ数年の中では個人的には少し簡単に感じ、運もありましたが満点でした。

 

漢文に関して僕が言いたいのは、今現在出来るようになっていない人はとにかく甘くみないほうがいいですよ、ということです。
高学歴YouTuberや塾予備校関係者でも漢文は簡単という人は多くいますし、実際に僕も友人で簡単に高得点を取る人は複数人見たことはあります。ですが統計的に見れば一ヵ月程度勉強しただけで満点近く取れる人は極めて少数です。受験生全体でいえば1割にも満たないというのが私の体感です。

 

漢文は言われているよりずっと難しい科目です。僕がやった量は人によっては少し多く感じるかもしれませんが、今現在高得点が安定して取れるという方以外は甘い言葉に騙されず、なるべく早くから始めてしっかり対策していただきたいです。