医学部再受験の隠れ家

長年の受験勉強の末、30代前半で地方中堅国公立医学部に合格しました。

化学で使った参考書

僕が受験時代に化学で使った参考書を紹介します。中には個人的にオススメできないものも含まれているかもしれませんが、推薦参考書はまた別の機会に譲るとして、ここでは実際に使ったものについて紹介します。

 

まず前提として、僕は再受験する前にMarch関関同立レベルの文系を卒業していますが、高校時は理系でした。しかし化学は苦手科目で、現役時は全統記述で偏差値50いくかどうかといったレベルだったかと思います。
再受験時はほとんど忘れていたのでゼロからの気持ちでやりました。

 

 

まずは現役時に使っていた教科書傍用問題集であるセミナー化学をやりました。

一年目はこれをずっと使っていました。基本をマスターするのが目的なので、最初のプロセス、基本例題、基本問題をやり込みました。発展例題以上は別の問題集で補おうと思っていたのでやりませんでした。これは物理にもいえますが、理科はまずこのレベルをしっかり反復しておくことが重要だとおもいます。ここだけでも穴が無く完璧になっていれば安定して偏差値60くらいにはなりました。
セミナー化学は非常によい問題集で、医学部でも化学の難易度が高くない大学ではこれ一冊で受験を終えられるかと思います。このことについてはやはり別の機会にしっかり取り上げたいと思います。

 

 

また得意な物理と違ってほとんど内容は忘れていたので、理解系のものも読みながらやっていました。ここらへんはBOOKOFF等で探せば安く買えると思います。

 

 

セミナー基本問題を終え、二年目以降に使ったのはこれまた定番である重要問題集です。大体記述偏差値60、マーク模試で8割くらいの学力から始めました。

化学はこれと心中するんだ!という意気込みでやりました。数学や物理の記事と同じような感じになってしまいますが、結論成績は上がりませんでした。
やはりこれも別記事で詳しく述べますが、理由としては主にB問題に初見では理解が出来ない問題が多くあり(例えば緩衝溶液の近似など)、解説も詳しいというわけでは決して無いので理解が曖昧なまま記憶にも定着せずに進めてしまったという所かと思います。セミナーの基本問題までの学力ではこの問題集への接続は僕には厳しかったという感じです。質問できる環境があればまた違ったかもしれません。
結局時間をかけたのに成績が上がらないといった結果になってしまいました。

 

 

 

次に手を出したのがこの問題集です。一緒に勉強していた再受験の友人に教えてもらいました。三年目の途中からだったかと思います。

とても素晴らしい問題集です。
スタンダードとありますが、僕は最終的にこれをメインにして最後まで乗り切りました(その過程で紆余曲折ありました)。有機分野の一部で後述の参考書も追加しましたが、僕の受けた大学の問題が比較的やさしいということもあり最終的には化学二次試験でおそらく合格者平均くらいの点数が取れました。
難易度は重要問題集よりやや下ですが、解説がとにかく素晴らしく、重要問題集等で頑張っているけど成績が上がらないという人にとってはオススメの一冊です。
とは言えそれなりの難易度はあるので、基本事項は押さえていないと効率は悪いと思います。偏差値60→70にするには最適の問題集だと思います。

 

 

 

上記の問題集でも成績的には不満はなかったのですが、当時は二次が難しい単科医科大も候補に入れており、より発展的な問題を扱えるスタディサプリの化学を受講しました。これもかなり難しい問題を扱っているということもあり、何周もしましたがなかなか記憶には定着されず点数には反映されませんでした。

 

 

 

そこで一度基本に戻ったほうがいいということで、以下の参考書に取り組みました。

化学現象の理解から解説されているので新しい発見はいくつかありました。

 

 

あとは過去問です。

※僕は京大は受けていません。

 

こちらも数学や物理と同様に、過去問を多く解いていると傾向がはっきりわかってきます。徹底的に練習すれば実際の得点力に大きく貢献します。

 

 

 

過去問分析の結果、有機化学の構造決定がやや難しいと思ったので、以下の問題集の例題のうち該当箇所を20題くらい解きました。

 

 

また受験を通して分野別として以下の参考書を使いました。中身も一読くらいはしましたが、主に別冊のまとめを繰り返し見ていました。

 

 

 

以上で大体終わりです。購入した参考書は他にもありますがメインで用いたものはこれくらいになります。最終的にはセンターや共通テストで85~90%、他学部共通問題で問題の難易度が高くない二次試験で多分合格者平均くらい取ることができました。

 

色々と手を出してしまいましたが、実際の得点に貢献したのは
セミナー化学
②スタンダード230
③過去問
有機化学演習

がほとんどだったと思います。詳しいことは別の機会に述べますが、医学部受験においては高いレベルまでやりこむのではなく、過去問をよく見ながら必要十分な問題集を使うことが一番重要だと思います。

 

以上が化学で使った参考書になります。次は英語について書いてみようかと思います。